ETPの概要と魅力

メッセージ

早稲田大学では、2006年からEUビジネスマン日本研修プログラム(ETP: EU Executive Training Programme in Japan)を行っております。本プログラムは欧州連合(EU)が主催する人材育成プログラムで、日本市場への進出または日本での事業拡大を目指すEU企業のビジネスパーソンに対して日本でビジネスを行うためのトレーニングを行うもので、1979年から30年以上の長い歴史を有しております。
本プログラムは、EUが主催するプログラムの中でも最も良い成果を残しているプログラムの一つとして位置づけられており、毎年、20〜40名程度のEU企業のビジネスパーソンが約1年間の本プログラムに参加しています。本プログラムに参加する多くの研修員は、ほとんど日本語を話すことができない状態で来日しますが、日本語トレーニング、日本ビジネスに関する講義、日本企業でのインターンシップを通じて獲得した日本語や日本ビジネスに関する知識と経験に基づき、研修プログラムが終了する頃には、自らの日本でのビジネスプランに関して、日本語でプレゼンテーションを行い、質疑応答もできるようになります。
EUやEU企業は日本市場を重要な市場として位置づけており、このスタンスが日本経済の「失われた20年」の間も変わらなかったことでも、明らかであるといえます。日本経済が本格的な回復基調にある中において、引き続きEU各国・EU企業にとって日本市場がますます重要な市場で、魅力的な存在であり続けると考えられます。そして、独自の経営スタイルや企業文化、卓越した技術やノウハウ、タレント豊かな人材を有する日本企業とそのビジネスから研修員が学ぶものは計り知れないものがあると考えております。
また、グローバル化が進展する世界において、多くの日本企業が本格的なグローバル化に取り組んでいます。しかし、そのためには、日本企業はこれまで培ってきた戦略、マネジメント、マインドセット、コミュニケーションスタイルなど、多くの見直しを行わなければならない点が多く、必ずしも順風満帆に進展している企業は少ないのではないでしょうか。このような中で、日本に学びに来ているEUビジネスパーソンと接点を持つことは、日本企業やそこで働くビジネスパーソンにとって多くの学びや刺激を受けるだけでなく、日本に居ながらにして国際的な経験を得ることができる点において、稀有な機会となると考えています。
私ども早稲田大学のETPを支える教員・スタッフは、ETP研修員と日本企業の相互交流を含む質の高いプログラムを提供することで、ETPの研修員のみなさんが日本全般に関する知識と専門的な知識をさらに深め、EUと日本の架け橋として活躍する人材になられることを期待しています。何卒、日本の皆様や日本企業の皆様からもご支援を頂戴できれば幸甚に存じます。

早稲田大学 ETPアカデミックコーディネータ一同
ETP事務局一同